TRAXMAN × D.J.Fulltono

2017年のTRAXMAN来日が直前に迫りました。
2012年の鮮烈な初来日から早5年。着実に日本での知名度をあげ、Juke/Footworkと言えばTRAXMANというイメージが定着しつつあります。なぜトラックスマンはこれほど日本で親しまれているのでしょうか。

昨年僕は、タイコクラブ2016にて、大雨の最中、パフォーマンスを既に終えた名だたる共演者達がトラックスマンがプレイするステージ上に一斉に押し寄せ踊りまくる最高の瞬間を目の当たりにしました。あのスター性、というか愛されキャラは一体何なのでしょうか。

昨年は何故だか縁があってTRAXMANと海外で会う機会が二度もあったので、これは彼のことを知る良い機会だと思い、密着レポーターのように一緒に行動していました。そこで彼の様々な行動を目の当たりにしたので少し紹介したいと思います。

まずは昨年秋にポーランドにて行われたUnsound Festival2016。

トラックスマンとB2Bでのオファーという、ちょっと考えられないシチュエーション。そこでの出来事。
当日まで細かい打ち合わせもなく挑んだのですが、トラックスマンのパソコンの状態が悪く、僕のパソコンに彼がプレイする曲のデータを入れ、DJスタート。僕の提案で、120BPM前後のシカゴハウスから始め、徐々にピッチを上げムードを作っていきます。最高のテンションになった時、「カジミアのパーコレーター入れて来るの忘れた!持ってるか!?」慌てた表情で僕に言ってきました。パーコレーターとは、トラックスマンが必ずピークタイムで2枚使いでフロアを盛り上げるシカゴハウスのアンセムチューンです。あいにく僕はその曲を持っていませんでした。「なんで持ってないんだ!」と、お前はシカゴハウス好きなのにパーコレーターも持ってないのかと言わんばかりに説教され、「OK、仕方ない…」と落胆した面持ちでターンテーブルのピッチコントロールに手を沿え、ギューンとピッチを一気にMAXに。感情のバロメーターのようにBPMを+10ほどアップさせ、一気にオーディエンスを掴みました。この感情任せなプレイこそトラックスマンの魅力なのかもしれません。

そんなアクシデントもありながら何だかんだで大盛況でフィニッシュ。TEKLIFEクルー達も一緒にホテルへタクシーで帰宅途中、現地の女性客達と相乗りしたのですが、僕が英語が苦手なのでその女性にからかわれて若干場の空気が悪くなりました。その時トラックスマンが、「フルトノは無口だー」みたいな鼻歌を歌うとTEKLIFEの3人も一緒に変声で歌って場を和ませてくれました。

次にその年の冬に僕がフードマンと一緒にUSツアーでシカゴを訪問した際も共演したのですが、滞在先はホテルではなく、パーティー終了後にトラックスマンの自宅にステイするというスケジュールが組まれていました。

「明日は一緒に曲を作ろう」「俺がシカゴの街の魅力を全て紹介してやる」とかなりウェルカムで期待が高まっていたのですが、パーティーが終了し、会場を見渡すと、トラックスマンの姿はなく、僕とフードマンを会場に残し、一人で帰宅した様子でした。

きっと今回の大阪・東京公演でも、何らかの伝説を残してくれることでしょう。特に今回は、東京・大阪共にロングセットで挑みます。初来日の時に僕は自分のプレイ直前にトラックスマンにDJの出番を抜かされたことがあるので、今回は、いつ彼が横からぶっこんで来られても対応できる、そんな柔軟なDJブース、タイムテーブルが組まれることと思われます。

DJプレイ中はカッコよく、ブースの外でも目が放せない、TRAXMAN JAPAN TOUR 2017をご期待ください。

TRAXMAN×D.J.Fulltono出演イベントはこちら↓

7/14(fri) @CIRCUSOSAKA
OPEN 23:00
ADV: 2,000yen
DOOR: 2,500yen
※別途1d: 600yen
TICKET: PeaTiXチケット

7/15(sat) @CIRCUSTOKYO
OPEN 23:00
ADV: 2,500yen
DOOR: 3,000yen
TICKET: Peatixチケット

text by D.J.Fulltono